評価プロジェクト・評価サイクル管理
年度や評価期間ごとに評価プロジェクトを作成し、プロジェクト名、開始日、終了日、状態、備考などを管理します。準備中、評価実施中、完了などの状態を持たせ、必要な設定が整った段階で評価者へ公開できる構成です。公開前には、組織カテゴリ、部門責任者、為替レートなど、評価に必要な設定の不足を確認。評価終了後は締め処理を行い、確定した評価結果が不用意に変更されないようにします。
日興アセットマネジメント様から直接ご依頼をいただき受託開発した、人事評価・報酬管理システムの開発実例をご紹介します。
昇給・賞与の査定から多段階承認、予算管理、集計・確定までを一元化
社員の人事評価と、その結果に基づく昇給・賞与の査定業務を一元管理するWebシステムを受託開発しました。昇給や賞与の決定には、現在の給与・役職、評価ランク、支給率、会社や部門ごとの予算、保証賞与、各種手当、株式報酬など、多くの情報が関係します。さらに、一次評価者、二次評価者、最終承認者、経営会議レベルの確認といった複数段階のレビューが必要となり、対象社員や組織によって承認ルートも異なります。表計算ファイル中心の運用では、ファイルの分散、最新版の判別、提出状況の把握、集計、差し戻し後の再確認に大きな負担がかかっていました。
本システムでは、評価サイクルを「評価プロジェクト」として管理し、評価ルールと予算の設定、評価対象者と承認者の割り当て、昇給・賞与案の入力、多段階の提出・承認・差し戻し、メール通知、部門別集計、Excel出力、締め処理までを一つの業務フローとして構築しました。日本語・英語の表示切替や多通貨の換算にも対応し、資産運用会社の組織横断的な報酬評価業務を支える仕組みとしています。
画面イメージ(縮小・一部加工のうえ掲載しています)
専門人材を多数抱える資産運用会社の人事評価・報酬決定業務には、一般的な評価シートだけでは対応しにくい、次のような課題がありました。
年度や評価期間ごとに、対象者、実施期間、評価ルール、承認体制を設定したい
社員の現行給与、役職、評価、手当などを確認しながら、昇給案と賞与案を検討したい
一次・二次・最終・経営会議段階の評価・承認を、社員ごとの評価ルートで順序立てて進めたい
評価ランクと支給率、昇給率の上限、保証賞与や株式報酬などの個別条件を査定へ確実に反映したい
支給案が予算や保証条件を満たしているか、提出前に確認したい
海外拠点や複数通貨の金額を共通通貨へ換算し、横断的に集計したい
未提出、承認待ち、承認済みなどの進捗を把握し、関係者へ通知したい
部門・カテゴリ・評価ランク別の人数と支給額を集計し、Excelで出力したい
機密性の高い人事・報酬情報を役割に応じて制御し、提出・承認の履歴を追跡したい
当社は入力画面を単にWeb化するのではなく、評価制度、組織階層、予算統制、承認責任をシステム上の業務プロセスとして再現することを重視しました。
※掲載している画面は、お客様向けに開発したシステムの画面イメージです。守秘のため縮小・一部加工のうえ掲載しています。
年度や評価期間ごとに評価プロジェクトを作成し、プロジェクト名、開始日、終了日、状態、備考などを管理します。準備中、評価実施中、完了などの状態を持たせ、必要な設定が整った段階で評価者へ公開できる構成です。公開前には、組織カテゴリ、部門責任者、為替レートなど、評価に必要な設定の不足を確認。評価終了後は締め処理を行い、確定した評価結果が不用意に変更されないようにします。
評価対象者ごとに、現行給与、役職、賞与基準、手当、株式報酬などを参照しながら、新給与、昇給額、昇給率、新役職、評価ランク、支給率、コメントを入力します。一次・二次・最終・経営会議段階の提案値を同じ画面で確認できるため、各段階でどのように評価案が調整されたかを把握可能。設定された昇給率の基準や入力値の妥当性をシステムで確認し、ルールから外れた提案や未確定の入力がある場合は提出を制御します。
現行給与、評価ランク、支給率、在籍期間に応じた按分、賞与ガイドライン、保証賞与、手当、株式報酬などを参照し、評価段階ごとの賞与提案額を入力します。提案額、加算・減算、ガイドラインとの差額、給与に対する割合、総報酬額などを自動計算し、予算との比較に利用可能。保証条件を下回る提案や、設定した予算基準を満たさない状態での提出を防ぎ、判断材料と業務ルールを同じ画面へ集約しました。
一次評価、二次評価、最終評価、経営会議段階の確認という多段階のワークフローに対応しています。各段階で提出、承認、承認取消、提出取消、差し戻し、確定を行い、未提出、承認待ち、承認済みなどの状態を管理。評価者は自分が担当する社員の状況を一覧で確認でき、人事担当者は部門や組織を横断して全体進捗を把握できます。承認・差し戻しなどの操作時には関係者へ日本語・英語のメールを通知し、次に対応すべき担当者を明確にします。
社員ごとに一次、二次、最終の評価者を設定し、組織構造だけでは表現できない実際の評価体制へ対応します。各評価者の配下に対象社員を割り当て、未設定者を確認しながら評価ルートを整備できます。部門責任者、人事担当者、経営会議段階の確認者など、役割別の利用者も管理。評価開始前に担当範囲と責任者を明確にすることで、提出先の誤りや評価漏れを防ぎます。
評価ランクごとの支給率や加算・減算率、昇給率の上限、賞与の平均支給率など、評価計算に使用する基準をプロジェクト単位で設定します。制度上のルールをプログラムへ固定せず、評価サイクルごとの設定値として管理することで、評価方針や予算条件の変更に対応しやすくしました。評価実施中に設定を変更した場合の影響も画面上で注意喚起します。
社員ごとの保証賞与や株式報酬・ストックオプションなど、報酬査定に必要な個別条件を登録します。査定画面ではこれらを給与・賞与提案と並べて確認でき、契約条件や報酬構成を見落とさずに判断可能。個別条件を別ファイルで照合する作業を減らし、評価者と人事担当者が共通の前提に基づいて査定を進められるようにしました。
通貨ごとの換算レートと換算単位を設定し、現地通貨の給与・賞与額を日本円へ換算します。現地通貨での提案額と共通通貨での集計値を併記することで、各拠点の実務と全社的な予算管理を両立。為替レートをプロジェクトの前提条件として管理するため、評価者ごとに異なるレートで計算されることを防ぎ、組織横断の比較・集計に一貫性を持たせます。
部門を管理用のカテゴリへまとめ、カテゴリ別・部門別に対象人数、賞与額の合計・平均を集計します。評価ランク別の人数、支給額、平均額も確認でき、全体の評価分布と予算配分を把握可能。個人別の入力結果を手作業で集計し直すことなく、評価の進行中から組織全体の傾向を確認でき、人事部門や経営層による調整・最終判断のための情報を迅速に提供します。
給与査定、賞与査定、賞与集計、評価結果集計をExcel形式で出力できます。画面上での確認に加え、社内レビュー、報告資料、追加分析など、既存の人事実務で利用しやすい形式を用意。すべての部門の評価が確定したことを確認して締め処理を行い、評価プロジェクトを完了します。準備、実施、集計、最終確認、確定という一連のサイクルをシステム上で完結できます。
社内のWindows認証と連携してログイン利用者を識別し、人事担当者、評価者、部門責任者、最終承認者などの役割と担当範囲に応じて利用できる機能・データを制御します。管理機能では、実行日時、操作者、操作種別、機能名、対象情報などの操作ログを検索可能。給与・賞与それぞれの操作履歴と合わせて、重要な報酬決定が現在の状態に至った経緯を追跡できます。
利用者が画面表示を日本語・英語から選択できるよう、メニュー、項目名、ボタン、メッセージを言語別のリソースとして管理しています。通知メールも日英の文面に対応し、複数拠点・多国籍な組織で同じ評価プロセスを運用できる構成としました。
評価ルールの設定から対象者・評価者の割り当て、給与・賞与案の入力、承認、集計、確定までを同じシステムで管理できるようにしました。
一次、二次、最終、経営会議段階の評価を定められた順序で進め、提出状況と承認責任を明確にしました。
評価ランク、支給率、昇給基準、保証条件、賞与ガイドラインをシステムのチェックへ組み込み、入力ミスや基準外の提案を提出前に確認できるようにしました。
現地通貨と共通通貨の双方で金額を扱い、統一した為替レートに基づく部門別・全社集計を可能にしました。
未提出・承認待ち・承認済みの状況、評価ランクの分布、部門・カテゴリ別の人数と支給額を確認し、人事部門による進行管理と調整を支援しました。
個人別の査定結果から集計表を生成し、Excelへ出力できるようにすることで、ファイルの転記・再集計に伴う作業負担を軽減しました。
利用者の役割と担当範囲に応じてアクセスを制御し、提出・承認・差し戻しや管理操作の履歴を残すことで、重要な報酬決定プロセスを追跡可能にしました。
昇給額や賞与額を計算するだけでは、実際の評価業務は完結しません。誰が、どの対象者を、どの基準で評価し、次の承認者へいつ引き渡すかという業務の流れを整理し、評価プロジェクトの準備から締め処理までを一貫したワークフローとして設計しました。
給与・賞与の提案には、現行給与、評価ランク、保証条件、予算、手当、株式報酬など、複数の情報が関係します。評価者が別資料を往復しなくても判断できるよう、必要な前提情報、入力欄、自動計算結果、コメント、履歴を対象者ごとに集約しました。
集計後に不整合が見つかると、差し戻しの影響が複数の承認段階へ広がります。昇給率、保証賞与、予算差額、入力確定状況などを提出前に検証し、問題を早い段階で発見できるようにしました。複雑な制度を注意力だけに頼らず運用できる設計です。
日本語・英語の表示・通知と、複数通貨の換算・集計に対応しました。拠点ごとの通貨で評価を進めながら、共通通貨で全体予算を確認できるため、現地の業務運用と本社の管理要件を両立できます。
評価対象者、評価者、部門責任者、人事担当者などの役割を分け、担当範囲に応じてアクセス可能な情報を制御しました。また、提出・承認・取消・差し戻しと管理操作を履歴として残し、結果だけでなく決定までの経緯を説明できる仕組みとしました。
画面、業務ロジック、データアクセスを分離し、評価ルールや組織設定をマスタとして管理する構成としました。制度や組織、評価サイクルごとの条件が変化しても、影響範囲を整理しながら改修・運用できる設計です。
評価・査定・承認・予算統制を支える仕組みをご提案します
当社では、金融・資産運用、専門サービス、複数拠点を持つ企業などに向けて、人事評価、昇給・賞与査定、目標管理、承認、予算統制、報酬シミュレーションを支える業務システムを受託開発しています。
「評価シートが部門ごとのExcelに分散している」「承認段階が多く、進捗を把握しにくい」「評価基準や予算条件を提出前にチェックしたい」「複数通貨の報酬を一元的に管理したい」「機密性を保ちながら評価履歴を残したい」といった課題がありましたら、現在の評価制度、組織構造、承認ルート、計算・集計ルール、権限、帳票を整理し、実務に合った仕組みをご提案します。
システム導入の検討段階、既存システムの改修、見積もり依頼など、
業務に合わせたご相談を幅広くお受けしています。
「システム化すべきか分からない」段階のご相談から対応可能です。まずは現状をお聞かせください。