技術規格・仕様書の横断検索
技術規格、仕様書、お知らせを対象に、設計図面上の名称、参照文書番号、発行団体、表題などのキーワードから横断検索できます。複数の検索語やフレーズの組み合わせに加え、文書種別、階層化されたカテゴリー、承認状態、最新版・有効版、日付範囲による絞り込みに対応。承認待ちでは改訂日、承認済みでは承認日、非承認では判定日というように、業務上の意味に合わせて日付条件を切り替えられます。
IHSグローバル株式会社様(現・S&P グローバル)からご依頼を受け受託開発した、MRJ(三菱リージョナルジェット)開発プロジェクト向け技術文書検索・承認管理システムの開発実例をご紹介します。
IHSグローバル株式会社様が提供する規格・仕様情報を、航空機開発の適用判断へ連携
航空宇宙・製造業向けに規格情報を提供するIHSグローバル株式会社様(現・S&P グローバル)からご依頼を受け、国産旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)の開発プロジェクトで利用する、技術規格・仕様書の検索・承認管理Webシステムを受託開発しました。
航空機の設計・製造では、ISOなどの国際規格、SAEをはじめとする航空宇宙分野の業界規格、ASME・ASTMなどの機械・材料規格、軍用規格を参照します。これらの文書は継続的に改訂・廃止されるため、単に検索できるだけでなく、「現在有効な版はどれか」「航空機開発プロジェクトで使用が承認されているか」「設計図面から参照すべき文書は何か」を、関係者が正確に把握できることが重要です。
本システムでは、IHSグローバル株式会社様から提供される規格・仕様書の書誌情報、改訂・廃止情報と、MRJ開発プロジェクト側の適用・承認情報を一つの画面で確認できる仕組みを構築しました。管理者、社内利用者、社外利用者の役割に応じて表示内容と操作を制御し、日本語・英語の双方で、検索、改訂履歴、承認状況、原本文書への参照、利用上のコメントを提供します。
画面イメージ(縮小・一部加工のうえ掲載しています)
MRJのような航空機開発で使用する技術規格・仕様書の情報提供には、一般的な文書管理だけでは対応しにくい、次のような課題がありました。
国際規格、業界規格、軍用規格など、多数の発行団体による技術文書から、設計図面に適用する文書を短時間で探す必要がある
同一文書に複数の改訂版があり、最新版、有効版、過去版を区別して管理する必要がある
改訂・廃止の情報を継続的に反映し、古い文書を誤って使用しないようにする必要がある
発行元が示す文書の有効状態とは別に、航空機開発プロジェクトとしての承認・非承認を管理する必要がある
文書番号、発行団体、改訂符号、発行日、表題など、複数の情報を横断して検索したい
管理者、社内利用者、社外利用者で、参照できる文書やコメントの範囲を分ける必要がある
IHSグローバル株式会社様から提供される大量の文書情報を継続的に取り込み、検索結果へ速やかに反映する必要がある
国内外の関係者が利用するため、日本語と英語の双方に対応する必要がある
当社は文書ファイルの保管だけを目的とせず、外部から提供される規格・技術文書情報とプロジェクト独自の判断情報を結び付け、適用文書の選定、承認状況の確認、改訂時の再確認、関係者への周知までを一つの流れとして設計しました。
※掲載している画面は、お客様向けに開発したシステムの画面イメージです。守秘のため縮小・一部加工のうえ掲載しています。
技術規格、仕様書、お知らせを対象に、設計図面上の名称、参照文書番号、発行団体、表題などのキーワードから横断検索できます。複数の検索語やフレーズの組み合わせに加え、文書種別、階層化されたカテゴリー、承認状態、最新版・有効版、日付範囲による絞り込みに対応。承認待ちでは改訂日、承認済みでは承認日、非承認では判定日というように、業務上の意味に合わせて日付条件を切り替えられます。
検索結果には、設計図面上の仕様・規格、参照文書番号、発行団体、改訂符号、発行日、表題、有効状態、承認状況をまとめて表示します。最新版のみ、有効版のみ、全改訂版という表示を選べるため、日常業務では現在参照すべき文書を素早く確認し、必要な場合には過去版まで含めて調査できます。承認待ち、承認済み、非承認はアイコンと状態で識別し、判断が必要な文書を見落としにくくしました。
文書詳細では、カテゴリー、文書に関する注記、関連する技術規格・仕様書を確認できます。同一文書の改訂履歴を時系列で表示し、各版の文書番号、改訂符号、発行日、表題、有効・廃止などの状態、承認状況を比較可能。技術情報サービス側または所定の保管先にある原本文書への参照リンクも改訂版ごとに管理し、利用者の権限に応じて利用可否を切り替えることで、書誌・承認情報は広く共有しながら、原本へのアクセスは必要な範囲に限定できます。
管理権限を持つ利用者は、改訂版ごとに承認待ち、承認済み、非承認の状態を設定し、承認日または非承認日を記録できます。文書の発行元が示す有効状態と、社内プロジェクトでの利用可否を分けて管理できることが特長です。ホーム画面には承認待ち、新たに承認された文書、非承認となった文書を表示し、担当者が検索を行わなくても、確認や判断が必要な文書を把握できるようにしました。
文書および改訂版には、管理者向け、社内利用者向け、社外利用者向けのコメントを個別に登録できます。同じ文書であっても、利用者の立場に合った注意事項や案内だけを表示し、内部情報が不要な範囲へ公開されないようにしました。機能単位の権限設定と利用者グループを組み合わせ、検索、文書参照、承認、コメント編集、データ取込、ユーザー管理などの操作範囲を制御します。
IHSグローバル株式会社様から提供される技術規格・仕様書、改訂情報、発行団体、有効・廃止などの文書状態を、CSVファイルから一括で取り込めます。大量の文書を画面から一件ずつ登録する必要がなく、最新の規格情報をMRJ開発プロジェクト向けの検索・承認画面へ効率的に反映可能。複数ファイルの取込処理はトランザクションで管理し、途中でエラーが発生した場合は更新全体を取り消します。文書情報の更新後には全文検索用データも同時に再構成し、取込内容を検索へ反映するところまでを一つの処理として実装しました。
検索条件に合致した技術規格・仕様書の一覧をCSV形式で出力できます。システム上での検索・確認に加え、関係者への確認依頼、一覧資料の作成、社内での追加分析などにも活用できるようにしました。
技術規格・仕様書の更新時には、対象利用者へメールで通知できます。利用者ごとの配信設定にも対応し、改訂・廃止などの更新情報を必要とする関係者へ速やかに周知します。また、ログイン前後に表示するお知らせを日本語・英語で登録でき、公開日、表示状態、本文、添付ファイルを管理して、システム利用上の案内や重要な連絡を一元的に発信します。
社外を含む利用希望者は、専用画面から会社・部署・連絡先などを入力してアカウントを申請できます。管理者は申請内容を確認して承認または却下を行い、結果はコメントとともに申請者へメールで通知されます。登録後は、管理者、社内利用者、社外利用者などの区分に応じて権限を付与。パスワード再設定、利用者自身によるプロフィール・メール配信設定の変更、最終ログイン日時の確認など、継続運用に必要なアカウント機能も備えています。
画面表示、お知らせ、文書コメント、通知メールを日本語・英語に対応させました。利用者は表示言語を切り替えられ、プロフィールに選択内容を保持できます。単にメニューを翻訳するだけでなく、利用者区分と表示言語の組み合わせに応じて適切なコメントや案内を表示し、国内外の関係者が同じ文書情報を利用できる環境を整えました。
最新版、有効状態、承認状況、改訂履歴を一つの画面で確認でき、古い版や未承認文書を誤って利用するリスクを抑えました。
全文検索とカテゴリー・状態・日付による絞り込みを組み合わせ、文書番号が分からない場合でも必要な技術規格・仕様書を探しやすくしました。
承認待ち、承認済み、非承認を改訂版単位で管理し、ホーム画面へ確認対象を表示することで、判断が必要な文書を把握しやすくしました。
利用者区分ごとのコメント、文書リンクの制御、機能単位の権限設定により、必要な情報を必要な相手へ提供できる仕組みを構築しました。
IHSグローバル株式会社様が提供するデータのCSV一括取込、トランザクション制御、検索用データの自動更新により、継続的な文書改訂を検索・承認業務へ効率的かつ安全に反映できるようにしました。
画面、コメント、お知らせ、通知を日本語・英語で提供し、言語の異なる利用者が同じ承認情報と改訂履歴を確認できる環境を整えました。
技術文書は、提供されているだけでは航空機開発の実務に活用できません。本システムでは、IHSグローバル株式会社様が持つ書誌・改訂情報と、図面上の仕様・規格、MRJ開発プロジェクト側の承認状態を関連付けました。「どの文書の、どの版をプロジェクトで利用すべきか」という適用判断までを支える設計です。
通常は最新版だけを簡潔に表示し、必要な場合には改訂グループごとの全履歴を確認できる構成としました。日常の使いやすさと、変更経緯を追跡できる情報の完全性を両立しています。
社内外の関係者が同じシステムを利用する場合、ログイン可否だけでは十分ではありません。利用者区分ごとに操作権限、原本文書へのアクセス、表示コメントを切り替え、さらに日本語・英語の表示を組み合わせました。複数組織・複数言語で利用する業務に合わせた情報設計です。
文書データの一括取込時に、検索対象となる文書名、発行団体、文書番号、表題を検索専用データへまとめ、N-gram方式の全文検索インデックスを更新します。日常の検索を速く保ちながら、継続的な文書改訂を運用へ確実に反映できる構成としました。
文書の区分、改訂の持ち方、承認ルール、利用者の種類、公開範囲、通知方法は、企業やプロジェクトごとに異なります。既製の文書管理製品を導入するだけでなく、業務上の判断基準と情報の流れを整理し、検索・承認・権限・データ連携を一つのシステムとして設計・開発します。
改訂と承認を伴う文書管理の仕組みをご提案します
当社では、専門的な技術情報を保有・提供する企業と、その情報を設計・製造・品質管理で利用する企業をつなぐ業務システムを受託開発しています。仕様書、規格、図面、技術資料、品質文書など、改訂と承認を伴う文書について、検索・履歴・権限・通知・外部データ連携を一つの仕組みとして構築します。
最新版と過去版の区別が難しい、社内承認の状態を関係者へ正確に共有したい、社内外で見せる情報を分けたい、大量の文書データを既存システムから取り込みたいといった課題がありましたら、現在の文書体系、承認ルール、利用者区分、更新方法を伺いながら、必要な仕組みをご提案します。
システム導入の検討段階、既存システムの改修、見積もり依頼など、
業務に合わせたご相談を幅広くお受けしています。
「システム化すべきか分からない」段階のご相談から対応可能です。まずは現状をお聞かせください。