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Amazonの大規模通販倉庫を支える3PL人員配置・勤怠・生産性管理システム

日本通運様が3PL業務を担う、Amazonの大規模通販倉庫向けに受託開発した、人員配置・勤怠・生産性管理システムの開発実例をご紹介します。

物流・3PL人員配置・勤怠管理Amazonの大規模通販倉庫

日本通運様の3PL現場で、ピッキング要員の計画・配置から勤怠・生産性・請求までを一元化

日本通運様が3PL業務を担う、Amazonの大規模通販倉庫向けに、人員配置・勤怠・生産性管理システムを受託開発しました。日本通運様は、荷主企業から物流業務を包括的に受託する3PL(サードパーティー・ロジスティクス)事業者として、大規模な物流現場を運営しています。膨大な商品点数と注文を扱う通販倉庫では、日ごと・時間帯ごとに変動する注文量に合わせ、商品を棚から取り出すピッキング作業へ適切な人数を配置する必要があります。大型セールや季節要因で物量が大きく変わる一方、出荷時刻は決まっているため、人員の過不足は配送品質と運営コストへ直結します。

そこで当社は、注文・出荷の物量予測、シフト作成、ピッキング工程別の人員配置、バーコードによる入退場、勤怠、生産性分析、支払・請求データまでを一元管理するWebシステムを構築しました。計画上の必要人数と、当日の出勤・配置・処理能力を同じ情報基盤で管理し、大規模EC物流を担う3PL現場の安定稼働を支えます。

  • C# / ASP.NET
  • SQL Server
  • バーコード連携
  • Excel・CSV連携
氏名・所属・作業ランクなどで多数のスタッフを検索・一覧管理するワーカー一覧画面(縮小イメージ)
スタッフごとの割り当てと警告を確認しながら編集するシフト一覧画面(縮小イメージ)

画面イメージ(縮小・一部加工のうえ掲載しています)

開発の背景

世界規模のEC通販を展開するAmazonの大規模物流センターには、一般的な勤怠管理やシフト表だけでは対応しにくい、次のような課題がありました。

注文件数、出荷目標、時間帯別の物量変動に合わせ、日別・シフト別の必要人数や作業時間を計画したい

大型セールや季節波動による急激な物量増加にも、出荷期限を守れる人員体制を組む必要がある

自社スタッフ、派遣・協力会社、スポットスタッフなど、多様な雇用形態・所属をまとめて管理する必要がある

契約日数、勤務可能日、シフト区分、労働時間の条件を踏まえて勤務予定を作成したい

ピッキング工程、フロア、作業エリアごとに必要人数を設定し、習熟度の合うスタッフを適切に配置したい

欠勤や物量変動が発生したとき、現在の出勤人数と配置状況を見ながら迅速に再配置したい

出勤、退勤、残業可能時間を現場で簡単かつ正確に登録したい

人数、ピッキング処理量、1人1時間当たりの処理能力を時間帯・工程別に可視化したい

勤怠実績から通常、残業、深夜などの時間を集計し、支払・請求処理へつなげたい

作業計画表、配置表、シフト表、勤怠表など、現場で利用する帳票を効率よく作成したい

当社は個別の管理画面を並べるだけでなく、「注文量を予測する、ピッキングに必要な人員を決める、勤務予定を作る、工程・エリアへ配置する、実績を取得する、生産性を分析して精算する」という3PL業務全体がつながる仕組みとして設計しました。

物量の変動から、配置・勤怠・精算までを一つながりに

システムの主な機能

※掲載している画面は、お客様向けに開発したシステムの画面イメージです。守秘のため縮小・一部加工のうえ掲載しています。

FEATURE 01

ピッキングスタッフ・契約・スキル管理

スタッフの氏名、顔写真、バッジ番号、雇用形態、所属会社、契約期間、勤務条件、作業ランク・クラスなどを一元管理します。採用前、採用、スポットなどの状態や、受付・面接・契約に関する情報にも対応し、登録から稼働、契約終了までを継続して管理。ピッキング工程ごとの作業実績からスタッフ別の平均処理能力を蓄積し、スキル情報として配置や生産能力の計算に活用します。スタッフ情報とスキルはCSVから一括で取り込め、名札、現場配置用カード、作業スタッフ一覧、スキルマップなどの帳票も出力できます。

氏名・所属・作業ランクなどで多数のスタッフを検索・一覧管理するワーカー一覧画面(縮小イメージ)
ワーカー一覧画面(イメージ)。氏名・所属・作業ランクで検索し、名札やスキルマップなどの帳票を出力します
FEATURE 02

作業量予測・必要工数の計画

業務内容と対象週を指定し、日別の投入可能人数や、シフト別に必要となる工数・人数の割合を登録します。月単位・週単位で勤務するスタッフを分けながら、注文予測や出荷目標によって変動するピッキングの人員需要を計画できる構成です。物量予測とスタッフの作業能力から必要な人的リソースを算出し、後続のシフト作成と配置計画で共通利用。計画値を参考資料で終わらせず、出荷予定に間に合わせるための実際の人員手配へつなげます。

対象週の投入可能人数とシフト別の必要割合を日別に登録する物量予測・必要人員計画画面(縮小イメージ)
物量予測・必要人員計画画面(イメージ)。対象週の投入可能人数とシフト別の必要値を日ごとに計画します
FEATURE 03

シフト申請・取込・自動生成

スタッフ自身による勤務希望の申請、管理者によるシフト登録・編集・検索、外部で作成されたシフト情報の一括取込に対応します。シフト未登録者や取込状況も一覧で確認でき、登録漏れを把握できます。自動生成では、必要工数、初期業務・初期シフト、月単位・週単位の勤務区分、最低・最大契約日数、週の労働時間、勤務可能日などを考慮して勤務予定を作成。自動生成後も管理者が個別に調整でき、計画作業の効率と現場判断の柔軟性を両立しました。

所属・作業ランク・契約条件を確認しながら月間の勤務予定を一覧で編集するシフト一覧画面(縮小イメージ)
月間シフト一覧・編集画面(イメージ)。契約条件を確認しながら勤務予定を一覧で調整できます
FEATURE 04

工程別の必要人数・配置計画

通販倉庫内の業務を、ピッキング工程、フロア、作業エリアなどの階層に分け、日付・シフトごとの予定配置人数を設定します。シフト別の在籍人数と割振り人数を確認しながら、人員計画を作成できます。必要人数の設定に基づく自動配置に加え、固定配置が必要なスタッフを優先し、工程別のスキル情報を考慮して割り当て。未配置のスタッフも別途一覧化し、配置漏れを防ぎます。

工程・フロア・エリアの階層へシフト別の必要人数を割り振る人員割振り設定画面(縮小イメージ)
工程別人員割振り設定画面(イメージ)。工程・フロア・エリアの階層へシフト別の必要人数を割り振ります
FEATURE 05

当日の配置可視化・人員再配置

当日の配置状況を、工程、フロア、エリア単位のレイアウトとして表示します。スタッフの氏名、顔写真、シフト、作業スキルを必要に応じて切り替え、誰がどこで作業しているかを現場で確認できます。欠勤、ピッキングの進み具合、注文量の変化に応じて、配置済みスタッフを別工程・別エリアへ移動可能。出勤後の移動は履歴として記録されるため、現在の配置だけでなく、当日の人員変更を実績として追跡できます。

FEATURE 06

バーコードによる出勤・退勤・残業登録

スタッフの名札・バッジに付与したバーコードを読み取ることで、出勤と退勤を登録します。登録後は氏名、時刻、担当業務、配置工程を表示し、読み取った対象と登録内容をその場で確認できます。残業可能時間についても、スタッフの名札と残業時間を示すカードを順番に読み取る方式とし、キーボード入力を削減。多くのスタッフが利用する現場でも、短時間で分かりやすく操作できる仕組みです。

FEATURE 07

タイムシート・勤怠実績管理

営業日、所属、スタッフ、業務内容、シフトなどの条件からタイムシートを検索し、勤務開始・終了、出勤・退勤、残業時間、作業番号を管理します。画面からの個別登録に加え、既存データの一括取込にも対応。登録された勤務実績をもとに、通常勤務、法定時間内の深夜勤務、時間外勤務、深夜時間外などを計算し、日勤集計表、月次勤怠資料、有給休暇管理用データなど、管理部門で必要となる帳票へ展開できます。

勤務開始・終了、休憩、残業時間と業務別の作業時間を登録するタイムシート画面(縮小イメージ)
タイムシート登録画面(イメージ)。勤務時間・休憩・残業と業務番号別の作業時間を管理します
FEATURE 08

工程・エリア別の生産能力設定

ピッキング工程ごとに、初心者の標準処理能力や、工程・フロア・作業エリアごとの生産性補正値を設定します。スタッフの実績スキルと配置場所の条件を組み合わせ、現場の人員構成に応じた生産能力を算出できるようにしました。経験者と初心者、設備・エリアの違いなどを単純な人数だけで扱わず、実際の処理能力へ反映することで、より実態に近い配置判断を支援します。

工程・フロア・エリアごとに生産能力の設定値を登録する生産能力設定画面(縮小イメージ)
生産能力設定画面(イメージ)。同じ業務でも工程・フロア・エリアごとに処理能力の補正値を持てます
FEATURE 09

生産性グラフ・作業進捗分析

ピッキング工程グループごとに、配置人数(HC)、1人1時間当たりの処理量(UPH)、処理可能数(Units)を時間帯別に集計し、グラフで表示します。複数工程の生産性と総処理量を比較し、出荷目標に対してどこに処理能力の不足や余力があるかを把握できます。出荷目標、注文予測、開始時点までの処理数などを加味した推移グラフにも対応し、出荷時刻までの処理見込みや未処理量を確認可能。画面表示だけでなくExcel出力も用意し、日次報告や追加分析に活用できます。

FEATURE 10

支払・請求データ作成

月次のタイムシートと、スタッフ・所属会社・作業クラスごとの単価情報を用いて、支払用・請求用のデータを作成します。通常、残業、深夜などの勤務区分や個別の調整額を反映し、所属会社を選択して出力できます。勤務実績と精算情報を同じスタッフデータにひも付けることで、勤怠集計後の転記や再計算を抑え、現場実績から支払・請求までの整合性を確保。作業計画人員表、人員配置表、シフト表、日勤集計など、現場・管理部門で使う多様なExcel・CSV帳票の出力にも対応しています。

対象月と所属会社を選択して支払用・請求用CSVを作成する支払・請求出力画面(縮小イメージ)
支払・請求出力画面(イメージ)。複数の協力会社を対象に支払用・請求用CSVを分けて作成します
FEATURE 11

拠点・業務・各種マスタ・利用者管理

物流拠点、荷主、業務内容、工程、フロア、エリア、作業番号、所属会社、雇用形態、作業クラス、シフト、営業日などをマスタとして管理します。現場ごとに異なる業務階層や勤務体系を設定でき、複数の拠点・業務へ展開できる情報構造です。ログイン利用者は所属拠点とグループにひも付けて管理し、管理機能へのアクセスを制御。操作ログ、同時更新を防ぐ排他制御、保存期間に応じた定期処理など、継続運用を支える機能も実装しました。

倉庫業務を工程・フロア・エリアの階層で定義する階層マスタ画面(縮小イメージ)
工程・フロア・エリア階層マスタ画面(イメージ)。現場固有の業務階層を柔軟に定義できます

導入によって実現したこと

01

作業量と人員計画の連動

EC通販の注文予測・出荷目標と必要工数をシフト作成・配置計画へつなぎ、経験や勘だけに頼らずピッキング要員を準備できる仕組みにしました。

02

シフト・スキルを考慮した適正配置

勤務条件、契約日数、固定配置、工程別スキルを利用してスタッフを割り当て、人員不足だけでなくスキル不足も把握しやすくしました。

03

計画と当日実績の見える化

予定配置人数、現在の出勤人数、欠勤、未配置、工程別の配置を一つの画面で確認し、注文量の変動や欠勤に応じて人員を動かせる環境を整えました。

04

現場入力の迅速化・正確性向上

バーコードによる出勤・退勤・残業登録により、多人数が利用する現場での入力負担と対象者の取り違えを抑えました。

05

生産性に基づく継続的な改善

人数、ピッキングのUPH、処理可能数、出荷目標・注文予測を時間帯別に可視化し、出荷遅延を防ぐための応援配置や、翌日以降の人員計画を検討できるようにしました。

06

Amazonの大規模通販倉庫の安定稼働

大型セールや季節波動で注文量が増える場合も、必要人数、スタッフの習熟度、当日の処理能力を同じ仕組みで確認し、3PL事業者として荷主の出荷品質を支えられる業務基盤を構築しました。

07

勤怠から支払・請求までの一貫性確保

入退場・タイムシートの実績を各種勤務時間の計算と支払・請求データへ利用し、転記、再集計、確認作業を減らしました。

08

帳票作成とデータ連携の効率化

計画・配置・勤怠・生産性の登録情報から現場帳票や管理資料を生成し、表計算ファイルを個別に作成する負担を抑えました。

開発で重視したポイント

需要予測から精算までを切れ目なくつなぐ設計

大規模なEC物流では、人員計画、シフト、当日配置、勤怠、生産性、請求を別々に管理すると、変化の速い注文量へ追随できません。本システムでは、注文・出荷の予測から登録したデータを次の業務へ引き継ぎ、ピッキングの計画値と実績値を同じ軸で比較できるようにしました。

複雑な条件を組み込んだ自動化と、現場判断の両立

シフトや配置を機械的に決めるのではなく、契約日数、労働時間、固定配置、勤務可能日、工程別スキルなどの業務ルールを自動処理へ反映しました。一方で、自動生成・自動配置後の個別調整や当日の再配置も可能とし、システムの効率性と管理者の判断を両立しています。

多人数が利用する現場に合わせた操作方法

管理者向けの計画・分析画面だけでなく、作業スタッフが利用する出勤・退勤・残業登録はバーコード中心の操作としました。配置画面では氏名、写真、シフト、スキルを切り替えて表示でき、現場で必要な情報へすぐに到達できるようにしています。

人数ではなく「処理能力」で判断できる情報設計

同じ人数でも、ピッキング担当者の経験、工程、設備・エリアによって処理能力は異なります。本システムでは、個人別の実績、初心者向けの標準値、配置場所ごとの補正値を利用して生産能力を算出します。単純な在籍人数では見えにくい、出荷時刻までに処理できる物量を配置と進捗判断へ反映する設計です。

既存の帳票運用を活かした段階的な業務改善

現場では、印刷した作業計画表や配置表、他部門へ渡すExcel・CSVが必要な場面もあります。Web化だけを目的にせず、既存の帳票やデータ連携を維持しながら、入力元と管理基盤を一元化しました。

物流拠点ごとの運用に合わせた受託開発

3PLでは、荷主ごとの出荷条件、作業工程、物量の予測方法、シフト体系、雇用形態、必要スキル、生産性指標、支払・請求ルールへ対応する必要があります。当社は既製の勤怠・シフト製品を導入するだけでなく、荷主と物流拠点に固有の業務階層・判断条件を整理し、人員計画から実績管理までを一つの仕組みとして設計・開発します。

システム概要

お客様
日本通運様
システム種別
Amazonの大規模通販倉庫で使用する3PL人員配置・勤怠・生産性管理Webシステム
開発形態
日本通運様向け受託開発
対応業務
ピッキングスタッフ管理、注文・出荷量予測、必要工数計画、シフト申請・自動生成、人員割振り・配置、入退場、残業、勤怠、生産性分析、支払・請求、帳票出力
主な利用者
3PL物流拠点管理者、人員計画・シフト担当者、ピッキング現場責任者、作業スタッフ、勤怠・支払・請求担当者
主な技術要素
C#、ASP.NET、SQL Server、LINQ to SQL、JavaScript/jQuery、Webサービス、Excel・CSV連携、バーコード連携、定期バッチ処理

同様の課題をお持ちの企業様へ

作業量に合わせた人員配置・勤怠・生産性管理をご提案します

当社では、EC通販、3PL、物流、製造、倉庫、流通加工など、多数のスタッフを日々の作業量に合わせて配置する現場について、人員計画、シフト、スキル、勤怠、生産性、精算を一元管理する業務システムを受託開発しています。

「ECの注文量に合わせてピッキング要員を確保したい」「物量予測と人員計画がつながっていない」「欠勤時の再配置に時間がかかる」「スタッフのスキルを配置へ活かしたい」「人数だけでなく出荷時刻までの処理能力を把握したい」といった課題がありましたら、現在の作業工程、勤務体系、配置ルール、管理指標、帳票を伺いながら、現場に合った仕組みをご提案します。

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