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マツダ株式会社向け車両整備技術資料・サービスマニュアル提供システム

マツダ株式会社様が運営する販売会社・サービス拠点向けエクストラネットにおける、ESI(電子サービス情報)Webシステムの受託開発プロジェクトへの参画実例をご紹介します。

自動車メーカー技術資料・マニュアル提供多言語・海外拠点対応

車種・VINから必要な整備情報へ導き、技術資料の検索・改訂・公開を一元化

車両の整備・修理・点検に必要な技術資料を検索・閲覧するESI(電子サービス情報)Webシステムの受託開発プロジェクトに参画しました。自動車の整備では、同じ車名であっても、年式、仕向け地、エンジン、トランスミッション、ボディ、駆動方式などによって、参照すべき整備手順や配線図、技術データが異なります。整備担当者が対象車両に合わない資料を参照すると、調査のやり直しや作業ミスにつながるため、車両を正確に特定し、適切な技術情報へ短時間で到達できる仕組みが必要です。

また、自動車メーカーが扱うサービス資料には、ワークショップマニュアル、電気配線図、トラブルシューティング、点検情報、ボディ修理、エンジン・トランスミッション整備書など、多数の種類があります。新型車や仕様変更への対応、既存資料の改訂、国内外向けの多言語展開も継続的に発生するため、資料を閲覧する機能だけでなく、登録、確認、公開、改訂履歴、権限、アクセス状況まで含めた運用基盤が求められます。

本システムでは、車種名やVIN(車台番号)から対象車両を絞り込み、車両仕様に合った整備書、配線図、専用工具、技術情報を体系的に提供する仕組みを構築しました。キーワード・あいまい検索、閲覧履歴、ブックマーク、改訂情報、外部の電子部品カタログとの連携に加え、管理者によるコンテンツ更新、多言語・仕向け地別の公開、利用者・権限・アクセスログ管理までを一つのサービスとして支えています。

  • Classic ASP / VBScript
  • Oracle
  • XML・XSLT
  • SSO・アクセスログ
故障コード別のナビゲーションとカラー電気配線図を表示する画面(縮小イメージ)
整備手順の本文と車両の図解を表示するワークショップマニュアル画面(縮小イメージ)

画面イメージ(縮小・一部加工のうえ掲載しています)

開発の背景

販売会社やサービス拠点で正確かつ迅速な整備を行うには、紙の整備書や車種別CD-ROMを探す運用だけでは対応しにくい、次のような課題がありました。

車名だけでなく、VIN、年式、仕向け地、エンジン、トランスミッションなどから対象車両を正確に特定したい

対象車両に適用できる整備書、配線図、技術データだけを表示したい

ワークショップマニュアル、ボディ修理、点検、故障診断など、種類の異なる資料を同じ入口から参照したい

膨大な目次だけに頼らず、表記揺れや類義語があってもキーワードから整備情報を探したい

エンジン・トランスミッション専用の整備書や、作業に必要な専用工具・適用車種を確認したい

頻繁に参照する資料の保存や、資料の改訂・新規公開の周知を行いたい

電子部品カタログや関連する技術情報へ、選択中の車両情報を引き継いで移動したい

新型車・仕様変更への資料登録を続けながら、言語・仕向け地に応じて表示を切り替えたい

利用者ごとの権限設定と、資料の利用状況のログ集計を行いたい

当社は資料をWeb上に並べるだけでなく、車両の特定、資料種別の選択、目次・検索による絞り込み、本文の閲覧、関連システムへの連携という整備現場の情報探索を、一つの流れとして設計することを重視しました。

車両の特定から、資料の提供・運用・多言語展開まで

システムの主な機能

※掲載している画面は、お客様向けに開発したシステムの画面イメージです。守秘のため縮小・一部加工のうえ掲載しています。

FEATURE 01

車種・VIN・車両仕様による対象車両の特定

車種名とVIN(車台番号)をもとに、整備対象となる車両を絞り込みます。VINを構成するメーカー・車両仕様・個体識別情報を段階的に選択でき、対象車両に対応するサービス資料だけを表示。車両の仕向け地、年式、エンジン、トランスミッション、ボディ、駆動方式などの情報を関連付け、同じ車名に複数の仕様がある場合でも、参照対象を正確に選べるようにしました。国内向けにはボディカラーコードの選択・確認にも対応しています。

車種一覧と型式・VIN範囲から整備対象の車両を選択する画面(縮小イメージ)
車種・VIN選択画面(イメージ)。車種一覧と型式・VIN範囲から対象車両を特定します
FEATURE 02

種類別の資料閲覧・目次からの整備情報参照

ワークショップマニュアル、テクニカルガイド、電気配線図、ボディ・板金修理、定期・法定点検、トラブルシューティング、技術データ、エンジン・トランスミッション整備資料などを種類別に表示します。車種や仕向け地によって存在する資料が異なる場合は、利用可能な資料だけをメニューへ表示。整備書の章・セクションを階層化した目次で表示し、本文はHTML、XML、PDF、DjVu、画像など、資料の特性に合った形式で提供します。

資料種別と階層目次から点検手順の本文を表示するワークショップマニュアル画面(縮小イメージ)
ワークショップマニュアル画面(イメージ)。資料種別と階層目次から整備手順の本文へ進みます
FEATURE 03

エンジン・トランスミッション整備書の選択

対象車種に複数のエンジンまたはトランスミッションが設定されている場合は、搭載仕様に対応する整備書を一覧から選択します。車両全体の整備書とは別に管理されているエンジン・トランスミッション単位の技術資料も、選択中の車両情報と関連付けて提供し、異なる仕様の資料を誤って参照することを防ぎます。

車種に対応するエンジン・トランスミッション別の整備資料を選択する画面(縮小イメージ)
エンジン・トランスミッション資料の選択画面(イメージ)。搭載仕様に対応する整備書を選択します
FEATURE 04

電気配線図・図面・関連ファイルの表示

車種・仕様に対応する電気配線図を、系統やセクションから選択して表示します。HTML・XMLによる目次と、PDF・画像などの配線図ファイルを関連付け、故障コードからのナビゲーションにも対応。文書、図、表、カラー配線図を同じWebシステムから参照でき、資料の印刷・ダウンロード権限は利用者ごとに制御して、技術情報を必要な範囲で安全に利用できるようにしました。

故障コード別のナビゲーションとカラー電気配線図を表示する画面(縮小イメージ)
電気配線図画面(イメージ)。故障コード別のナビゲーションとカラー配線図を提供します
FEATURE 05

キーワード・あいまい検索

整備情報のタイトルや目次をキーワードから検索し、該当する資料へ移動できます。車両や資料種別を選んだ状態で検索することで、対象外の情報が大量に表示されることを避けました。日本語では、表記揺れ、類義語、一般的な呼び方と整備書上の正式名称の違いに対応する、あいまい検索も実装。入力された語に対応する正規語を提示し、専門用語を正確に覚えていない場合でも目的の情報を探せるようにしています。

FEATURE 06

専用工具・適用車種情報の検索

整備作業に使用する専用工具について、工具番号、名称、区分、使用する整備セクション、適用車種などを確認できます。専用工具の一覧、詳細、略語、工具番号の対比、適用車種を関連付け、作業対象に必要な工具と使用箇所を把握できるようにしました。車種別・パッケージ別の情報にも対応しています。

工具の分類と適用車両、整備区分別の専用工具一覧を表示する画面(縮小イメージ)
専用工具の一覧画面(イメージ)。工具の分類と適用車種・使用箇所を確認できます
FEATURE 07

閲覧履歴・車種選択履歴・ブックマーク

過去に選択した車種と閲覧した資料を履歴として保持し、以前の作業で参照した情報へ戻れるようにしました。頻繁に使用する整備書のセクションはブックマークとして保存可能。車種、資料種別、目次上の位置をまとめて記録し、再度同じ条件を選び直す作業を減らします。

FEATURE 08

改訂情報・お知らせ・FAQ・ヘルプ

新規資料の公開、既存資料の改訂、利用上の重要事項を、お知らせ・改訂情報として提供します。利用者は検索を行わなくても、追加・変更されたサービス資料を確認可能。「はじめにお読みください」、FAQ、画面別ヘルプも言語ごとに管理し、システムの操作方法や資料の利用条件を案内します。

資料の追加・更新内容と対象資料・提供言語・公開日を一覧表示する新着・改訂情報画面(縮小イメージ)
新着・改訂情報画面(イメージ)。資料の追加・更新内容と対象言語・公開日を確認できます
FEATURE 09

電子部品カタログ・関連技術情報との連携

選択中の車両情報を引き継ぎ、電子部品カタログ(EPC)や関連する技術情報システムへ移動できます。整備手順を確認した後に必要部品を調べる場合でも、車両を別システムでもう一度検索する手間を削減。整備情報と部品情報を連続して利用できるようにし、外部連携の利用可否は権限ごとに制御します。

FEATURE 10

多言語・仕向け地別の資料提供

日本語、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語など、複数の言語に対応しています。利用者の言語・マニュアル種別に応じて、メニュー、ヘルプ、資料、エラーメッセージを切り替え。地域固有の資料と、複数地域で共通利用する資料を分けて管理し、対象地域に資料がない場合は共通言語・共通コンテンツを参照する仕組みも備えています。

FEATURE 11

資料の登録・公開と利用者・権限・ログ管理

管理者は、新型車、フルモデルチェンジ・マイナーチェンジ、サービスインフォメーション、エンジン・トランスミッション整備書などのコンテンツを登録します。アップロードされたHTML、XML、PDF、画像などの構成・目次との関連を確認してから公開領域へ反映し、資料と車種・仕様・言語・サービス区分などの管理情報を関連付けて継続的に更新可能。利用者ごとに閲覧、検索、印刷、外部連携、管理画面などの権限を設定し、資料閲覧時のアクセスログを記録して、期間を指定した集計・CSV出力に対応しました。

利用者・権限・ログ集計、資料アップロード、マスタ管理などを集約した管理者メニュー画面(縮小イメージ)
管理者メニュー画面(イメージ)。利用者・権限・ログ、資料アップロードなどの運用機能を集約しています

導入によって実現したこと

01

対象車両に合う整備資料へ短時間で到達

車種・VIN・車両仕様から利用可能な資料を絞り込み、膨大なサービス資料の中から対象車両に適した情報を探せるようにしました。

02

整備技術情報の一元提供

ワークショップマニュアル、配線図、故障診断、点検、技術データ、ボディ・エンジン・トランスミッション整備書を、共通の入口から利用できるようにしました。

03

資料探索の効率化

階層化された目次、キーワード・あいまい検索、履歴、ブックマークを組み合わせ、資料を探す時間と繰り返し操作を減らしました。

04

整備書と部品情報の連携

選択中の車両情報を電子部品カタログや関連技術情報へ引き継ぎ、整備手順の確認から部品検索までを連続して行えるようにしました。

05

新型車・仕様変更・改訂への継続対応

コンテンツのアップロード、構成確認、車種・言語・資料種別との関連付け、公開を管理機能へ集約しました。

06

国内外のサービス拠点で共通利用

多言語・仕向け地別の資料管理と表示切替により、地域の異なる利用者へ適切なサービス情報を提供できる環境を整えました。

07

技術情報の適切な利用と運用状況の把握

閲覧、検索、印刷、外部連携、管理機能を権限別に制御し、アクセスログから資料の利用状況を確認できるようにしました。

開発で重視したポイント

車両を起点に、適用できる資料だけを見せる情報設計

自動車整備の技術資料は、文書名だけで検索しても、対象車両に適用できるかを別途判断しなければなりません。本システムでは、車種・VIN・エンジン・トランスミッションなどの車両情報を先に特定し、その条件に合う資料だけを表示しました。資料検索と適用判断を分離せず、一つの操作として設計しています。

多数の資料形式を共通の操作で利用できる構成

サービス資料には、階層化されたHTML、XML、PDF、DjVu、画像など、用途・制作時期によって異なる形式が混在します。各形式を無理に一つへ変換せず、共通の目次・メニュー・検索から参照できるようにし、既存資産を生かしながら利用者の操作を統一しました。

正式名称が分からなくても探せる検索支援

整備現場で使われる呼び方と、メーカーの整備書に記載された正式名称が一致するとは限りません。キーワード検索に加えて、類義語・表記揺れを正規語へ導くあいまい検索を用意し、利用者の知識や経験にかかわらず情報へ到達しやすくしました。

閲覧機能とコンテンツ運用を一体化

サービス資料は、車両の発売後も改訂・追加が続きます。利用者向けの検索・閲覧だけでなく、管理者による資料登録、ファイル構成確認、マスタとの関連付け、改訂情報、公開までを設計し、継続運用できるシステムとしました。

国内外・複数権限での利用を前提とした設計

言語や仕向け地によって、提供する資料、メニュー、関連システムが異なります。本システムでは、利用者の言語、マニュアル種別、所属、権限を認証時に取得し、利用できる機能とコンテンツを切り替えました。国内外のサービス拠点へ同じ基盤から情報を提供できます。

長期運用を支えるマスタ・履歴・ログ管理

車種、VIN、エンジン、トランスミッション、資料区分、言語、利用者、権限などをマスタとして管理し、改訂情報とアクセスログを蓄積します。新型車や仕様変更に対応しながら、誰にどの資料を提供し、どのように利用されたかを確認できる運用基盤を構築しました。

システム概要

お客様
マツダ株式会社様
システム種別
販売会社・サービス拠点向け車両整備技術資料・サービスマニュアル提供Webシステム
開発形態
個別要件に基づく受託開発プロジェクトへの参画
対応業務
車種・VIN・仕様選択、整備書・配線図・技術資料閲覧、キーワード・あいまい検索、専用工具、履歴・ブックマーク、改訂・お知らせ、EPC連携、コンテンツ登録・公開、多言語、利用者・権限・アクセスログ管理
主な利用者
マツダ販売会社・サービス拠点の整備・技術担当者、サービス資料の制作・翻訳担当者、システム運用管理者
主な技術要素
Classic ASP、VBScript、JavaScript、HTML/CSS、Oracle、ADO/OraOLEDB、XML/XSLT、PDF/DjVu、Windows統合認証・SSO、FTP・ファイル連携、アクセスログ
対応言語
日本語、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語など

同様の課題をお持ちの企業様へ

製品型式・仕様から技術資料へ導く情報提供基盤をご提案します

当社では、自動車・輸送機器・産業機械・精密機器などのメーカーに向けて、製品型式や仕様から、整備書、保守手順、配線図、技術資料、専用工具、部品情報を検索・提供する業務システムを受託開発しています。

「製品の型式・製造番号によって参照する資料が変わる」「技術資料がHTML、PDF、画像などに分散している」「改訂された資料を国内外の拠点へ速やかに提供したい」「正式な技術用語が分からなくても検索できるようにしたい」「既存の部品・技術情報システムと連携したい」「閲覧権限や利用状況も管理したい」といった課題がありましたら、現在の製品体系、資料構成、検索方法、改訂・公開手順、利用者、言語、外部システムを整理し、実務に合った情報提供基盤をご提案します。

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