補修品の受付・個体識別管理
補修品の受入時に受付番号を採番し、梱包単位、製品情報、個体識別番号、受付日、出荷予定日、優先度などを登録します。依頼元、依頼内容、保証区分、付属品、申告された症状、機器から取得した確認情報も同じ受付情報にひも付けて管理。複数品をまとめて受け付ける場合にも対応し、受付完了後はバーコード付きの作業タグを出力して、現物とシステム上のデータを結び付けます。
ソニーカスタマーサービス株式会社様の機器補修業務向けに受託開発した、機器補修工程・進捗管理システムの開発実例をご紹介します。
補修品、作業内容、部品、品質、納期、帳票を一つの情報でつなぐ
ソニーカスタマーサービス株式会社様の機器補修業務向けに、補修品の受付から作業、品質確認、出荷、月次集計まで、各工程で発生する情報を一元管理するWebシステムを受託開発しました。
機器の補修業務では、受付、状態確認、見積、部品手配、補修作業、検査、梱包、品質確認、出荷と、複数の担当者・工程を経て作業が進みます。工程ごとに紙の作業票や表計算ファイルを使っていると、現在どこまで進んでいるのか、何が原因で止まっているのか、過去にどのような処置を行ったのかをすぐに把握できません。
本システムでは、受付番号を軸に、依頼内容、症状、見積、使用部品、作業結果、チェックシート、工程完了日時、出荷情報を関連付け、現場作業と管理業務の双方を支える仕組みを構築しました。
画面イメージ(縮小・一部加工のうえ掲載しています)
対象業務には、一般的な在庫管理や案件管理だけでは対応しにくい、次のような課題がありました。
一つの補修品が複数の担当者と工程を通るため、現在の所在と進捗を正確に把握する必要がある
製品情報、申告症状、診断結果、原因、処置、使用部品など、多数の情報を個体単位で管理する必要がある
見積回答待ちや部品待ちなど、通常の作業とは異なる滞留理由を区別して管理したい
機種や製品区分に応じた確認項目を漏れなく実施し、品質を一定に保つ必要がある
前工程が完了していない補修品を、誤って次の工程へ進めない仕組みが求められる
納期遅延の兆候、仕掛品の件数、補修に要した日数、作業者ごとの実績を管理側で把握したい
見積書、補修明細、請求資料、各種集計データを登録済みの情報から作成したい
再度持ち込まれた補修品について、過去の受付・作業履歴をすぐに確認したい
当社は工程ごとに独立した画面を作るだけでなく、前工程の結果を次工程へ引き継ぎ、業務上の完了条件と差し戻しをシステムで制御する補修業務基盤として設計しました。
※掲載している画面は、お客様向けに開発したシステムの画面イメージです。守秘のため縮小・一部加工のうえ掲載しています。
補修品の受入時に受付番号を採番し、梱包単位、製品情報、個体識別番号、受付日、出荷予定日、優先度などを登録します。依頼元、依頼内容、保証区分、付属品、申告された症状、機器から取得した確認情報も同じ受付情報にひも付けて管理。複数品をまとめて受け付ける場合にも対応し、受付完了後はバーコード付きの作業タグを出力して、現物とシステム上のデータを結び付けます。
補修前に見積が必要な案件について、確認された症状、予定する処置、使用予定部品、部品費、作業費、送料などを登録し、見積書を作成します。見積の提出状況と回答内容は履歴として管理し、回答待ちの案件を一覧で確認可能。見積回答前の作業制限や、回答結果に応じた補修再開・未補修返却など、実際の業務ルールに沿って後続工程を制御します。
作業担当者は、確認した症状、発生条件、原因、実施した処置、交換・使用した部品と数量、作業結果を補修品ごとに記録します。受付時の申告内容や機器の確認情報、過去の補修履歴を同じ画面から参照できるため、調査と判断に必要な情報を探し回る負担を軽減。補修完了、見積依頼、部品待ち、未補修返却などの状態を管理し、主要な構成部品を個別に補修する場合も完成品側の履歴と関連付けて追跡できます。
製品区分に応じたチェックシートを表示し、必要な確認項目と結果を記録します。チェックシートの未入力、原因・処置の未選択、部品待ちの未解除など、必要な条件を満たしていない場合は補修完了にできない仕組みです。担当者の注意だけに依存せず、システムが工程の完了条件を確認することで、記録漏れや確認不足を防ぎ、作業品質の標準化を支援します。
補修完了後は、梱包確認、品質確認、出荷・補修明細作成の順に工程を進めます。それぞれの工程に専用画面を設け、担当者、確認結果、完了日時、出荷予定日などを記録。問題が見つかった場合は補修工程や品質確認工程へ差し戻すことができ、品質確認が完了していない案件は出荷工程へ進めないなど、工程順序をシステムで制御しました。登録済みの作業・部品・費用情報から補修明細を作成し、出荷実績と関連付けて管理します。
受入中、補修未着手、作業中、見積回答待ち、部品待ち、補修完了、梱包済みなど、工程別の仕掛件数を製品区分ごとに一覧できます。補修に必要な部品が不足している案件は、対象の補修品、必要な部品、数量、依頼状況とともに通常の作業中とは分けて管理し、作業が止まっている理由を関係者間で共有。出荷予定日別の一覧や日ごとの件数表示も用意し、納期が近い案件や特定工程に滞留している案件を把握しやすくしました。
受付番号、製品情報、個体識別番号などから過去の補修履歴を検索できます。受付時の状態、申告症状、診断内容、原因、処置、使用部品、各工程の完了日時、出荷情報を個体単位で追跡可能。同じ機器を再度受け付けた場合には過去情報を参照し、前回の症状や処置との関連を確認できるため、問い合わせ対応、再発原因の調査、品質改善に活用できる履歴が業務の過程で蓄積されます。
受付から出荷までに要した日数をTAT(処理所要日数)として集計し、期間別・月別の平均値、最大値、最小値や、日数別の該当案件を確認できます。受付・出荷・出荷待ちの状況表、補修レポート、作業者別の完了件数、品質レポート、請求データなどのCSV/Excel出力にも対応。どの工程に時間がかかっているか、処理能力や納期にどのような傾向があるかを把握し、業務改善に利用できる情報を提供します。
出荷済みの実績と補修費用をもとに月次締めデータを作成し、請求情報を管理します。依頼元別・利用者別の請求明細、請求書、無償分、請求対象外分、請求一覧など、管理業務に必要な帳票を登録済みのデータから出力。受付時の作業タグ、見積書、補修明細も同様にPDF帳票として出力でき、補修現場の作業記録を転記なしで請求処理までつなげて、実績の再集計と二重入力を抑えます。
管理者、業務担当者、履歴参照者などの利用者区分に応じて、表示メニューと操作範囲を制御します。日常の工程操作と、集計・請求・マスタ管理などの管理機能を分け、担当者が必要な機能へ迷わずアクセスできる構成としました。
受付、見積、部品、補修作業、梱包、品質確認、出荷、請求の情報を受付番号でつなぎ、工程間の転記と情報の分断を抑えました。
現在の工程だけでなく、見積回答待ち、部品待ち、差し戻しなどの状態も区別し、作業が止まっている理由を把握しやすくしました。
製品別チェックシート、完了条件、工程順序、差し戻しをシステムで管理し、確認漏れや誤った工程移行を防ぎやすい仕組みにしました。
個体単位で受付から出荷までの情報と過去履歴を確認でき、進捗の回答、再補修時の調査、品質分析を行いやすくしました。
出荷予定日、仕掛件数、TAT、作業者別実績を可視化し、優先順位の判断や要員配置、工程改善に活用できる環境を整えました。
作業中に登録した情報を見積書、補修明細、集計データ、請求資料へ再利用し、二重入力と集計作業を減らしました。
受付、補修、梱包、品質確認、出荷の各担当者に必要な情報と操作は異なります。本システムでは工程ごとに専用の一覧・入力画面を設け、担当者が「次に処理すべき対象」と「入力すべき内容」を把握しやすい構成にしました。
工程管理では、状態を一覧表示するだけでなく、必要な確認が完了してから次へ進めることが重要です。チェックシート、部品待ち、見積回答、品質確認などの条件を業務ルールとして組み込み、差し戻しや未補修返却を含む実際の流れをシステム上に再現しました。
現場で入力された症状、原因、処置、部品、完了日時を、進捗確認、履歴検索、品質レポート、TAT集計、補修明細、請求処理へつなげました。現場の入力を管理のためだけの負担にせず、後工程と業務改善に活用できる情報として設計しています。
補修業務は、対象製品、診断項目、部品構成、保証・請求の判断、品質基準、必要な帳票によって運用が大きく異なります。当社は既製パッケージへ業務を合わせるのではなく、現場の手順と判断条件を整理し、製品別チェックシートや個別の工程ルールを含む業務システムとして設計・開発します。
現品が工程を移動する業務の一元管理をご提案します
当社では、修理・保守・点検・検査など、現品が複数工程を移動しながら進む業務について、受付から作業、品質確認、返却・出荷、請求までを一元管理するシステムを受託開発しています。
「補修品の現在地が分からない」「見積待ちや部品待ちの案件を把握したい」「製品ごとの確認項目を標準化したい」「紙の作業票とExcelへの二重入力をなくしたい」「補修履歴や所要日数を品質改善に活用したい」といった課題がありましたら、現在の工程、担当者、帳票、管理指標を伺いながら、業務に合った仕組みをご提案します。
システム導入の検討段階、既存システムの改修、見積もり依頼など、
業務に合わせたご相談を幅広くお受けしています。
「システム化すべきか分からない」段階のご相談から対応可能です。まずは現状をお聞かせください。